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ルィスフガーデン

鏡よ鏡。もう少し手加減しておくれ。自分の美しさで目が眩んでまともに鏡も見られない。

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ディレイドマスカーカレイド track.21 響鬼の世界

『くっ!』
『ぅああっ!?』
謎の攻撃の連続にキリキリ舞いする響鬼とディレイド。
あらゆる方角から次々と突き刺さる姿なき打撃に吹き飛ばされながら、明日夢は激痛の中で混乱していた。
『なんだこれは!? 飛び道具!? どこから!?』
『いや、射撃ではない。敵は加速して直接攻撃を仕掛けているのだ』
打撃の嵐の間隙に倒れ伏しながら説明するディレイド。
『これがその異世界の脅威の持つ特殊能力、『クロックアップ』だ。』
『クロックアップ?これが!?』

聞き返す響鬼をそのままに、立ち上がったディレイドは、ディレイドライバーにカードを挿し入れて抜刀の動作でスライドカバーを閉じた。
《カメンライドゥ・カ・カブト!》
カレイドブレイドの指令に従い、その身をドット柄のノイズに包んで変移してゆくディレイドベルト・カレイドサーキット。
やがてバックル部分からノイズに包まれた部品がひとつ、分離して飛び出したものをキャッチすると、それは赤いカブトムシを模した機械へと変移した。同様にベルトもバックルに横向きのレールを設置した、飾り気のない平坦な機械のベルトに変化する。
『変身。』
再び呟いて、ディレイドはその赤いカブトムシをバックルのセットアップレールに右側から滑らせるように装着した。
すると、ベルトの縁から上半身にハニカム構造状に展開構成して現れる銀色の巨大な甲殻。
それはまるでアメフト選手を機械で表現したかのような、無骨で巨大な甲冑。
その鎧がディレイドの上半身を包みきって変化は完了した。
だが、やはり謎の攻撃を喰らい右へ左へと体勢を傾けるディレイド。
『透さんっ!?』
伏せたままの響鬼が叫ぶが、今度はそれほどダメージを受けた様子のないディレイドは構わずにベルトに張り付く赤いカブトムシ・・カブトゼクターの角を左手の指先で弾いて僅かに跳ね上げると、全身に電光が迸り、その身を包む装甲が部品単位で分割し、次々とせり上がってゆく。
『キャスト・オフ。』
やがて呟くように告げると同時、右手でゼクターの角を思い切り引き倒すと、その分割された装甲が四方八方へと吹き飛ばされた。
《キャスト・オフ! チェンジ・ビートル!》
装甲をパージした跡に現れたのは、やはりディレイドのままであったが。
『後で説明する。そのまま伏せていろ。 クロックアップ。』
響鬼に告げ、再び呟きながらディレイドはベルトの右側面に設置されたスラップスイッチを叩いて姿を消してしまった。
否。この現実世界に重なるように存在する、時の流れの速度が異なる、数千倍の速さの世界、加速空間へと突入したのだ。

加速空間に突入するなり、ディレイドの周りは突如、無音の世界となった。
現実世界で流れる音波の波形が用を成さないほど時の流れが速い世界にいるためだ。
そこで伏せている響鬼も、まるで凍り付いたかのように止まっている。実際には数千分の一の速度でゆっくりと動き続けているのだが、時計の短針の動きを認識するのが難しいように、それはもう「止まっている」と言って差し支えない現象である。
その加速空間に突入して、ディレイドは初めてこの敵と対峙することができた。
数メートル先に佇む、昆虫をヒト型に練り直したかのような外骨格の異形。
『ワーム。成体に変態したものがもう出てきたか。それともその姿でこの世界に現れたか。』
ぽつりと呟いたディレイドは、そのシデムシの生態相を持つセパルチュラワームに向けて駆け出した。
『ーーー!』
一声奇怪音を発したセパルチュラワームは、右腕のもはや鈍器のような太い鉤爪を振り下ろして迎え討つが、ディレイドはそれをやすやすと受け流して側面に回り込むと数発の拳を叩き込み、続く回し蹴りでワームを吹き飛ばした。
『ーーー!』
ごろごろと木の葉敷きの地面を転がってゆくワーム。
巻き上げられた木の葉は現実世界に存在するため、花の蕾が開くようなじれったい動きで舞い上がっていこうとしている。
迅速に立ち上がったセパルチュラワームは癇癪に身を揺すり、アンバランスに甲殻が分厚い左半身を前に構えるとディレイド目掛けて突進してきた。恐らくこれが先ほど響鬼とディレイドを翻弄した攻撃であろう。
だが、加速する敵に対応できない現実世界ならいざ知らず、同じ土俵に上がったこの加速空間ではそれはただのタックルに過ぎない。
ディレイドは冷静にそれを見据え、ベルトのカブトゼクターを操作した。
迅速にバックルのカバーを閉じゼクターホーンを元の位置に戻すと、ベルト上面に設置された三つのボタンを次々と押し込んでゆく。
《ワン、トゥー、スリー。》
それに伴い認証の音声が応えるのに続いて、左手の指先がゼクターホーンを弾いて僅かに跳ね上げる。
ディレイドベルト・カレイドサーキットが変移した機構は、その指定の動作をトレースしたのに従い「クラインの壷」より汲み上げたエネルギーの組成をタキオン粒子変換エネルギーに変更し、ディレイドの全身に迸らせた。集中したエネルギーはやがて、顔面の正中線を辿って駆け上がってゆき、頭上でYの字に輝いた。
『ライダー、キック。』
《ライダーキック!》
呟きに合わせてゼクターホーンを再び引き倒した次の瞬間。
肉迫したセパルチュラワームに向けディレイドは、「キック」と言っておきながら瞬時に引き抜いたカレイドブレイドを振り下ろした。
『ッッ!?』
自らの勢いを上乗せされ、厚い甲殻に刃を食い込ませて突進を停止させられるセパルチュラワーム。
続けざまにディレイドは右足を高く振り上げると、自らが握るカレイドブレイドを上から踏みつけた。
タキオン粒子変換エネルギーによる斬撃と踏み下ろし、二重の威力がワームの厚い装甲を突破し、押し負けしたセパルチュラワームは踏み潰される勢いで緑色の爆炎を撒き散らして爆発、消滅した。
《クロック・オーヴァ。》
システムの加速終了の音声と共に、加速状態から帰還するディレイド。ベルトも、元の無骨な鉄塊へと姿を戻した。
『わっ!?』
響鬼からすれば、先刻の「クロックアップ」の言葉の直後 突然ディレイドの位置が変わった瞬間に爆音を受け、素っ頓狂な声をあげて喫驚した。
遅れて舞い上がる、ワームに蹴散らされた辺りの木の葉が風に吹かれて散らばっていった。
これが加速空間を自在に行き来する宇宙からの迷惑来訪者に対抗する、加速能力を持つ戦士、仮面ライダー カブトの力。
『今の爆発は!? 敵の攻撃ですか?』
未だ伏せて警戒する響鬼に、ディレイドは普通の歩調で歩み寄っていった。
『いや。俺が加速空間で撃破した敵の爆発だ。もう始末したから起きあがっていいぞ。』
『へ?』
それでもまだ、透の言っていることが理解できない明日夢は辺りを警戒しまくっていた。

やがてディレイドと響鬼は、さらに山の奥深くにある小川のほとりへとやって来た。
『確か、この辺りだと思うんですが……』
響鬼が言って辺りを見回したその時、川の向こうの崖の上から何か巨大な影が飛び出し落下してきた。
『ーーーーッ!』
『あれは!?』
ハリネズミを五メートルくらいに拡大したかのような異形、魔化魍・ヤマアラシが真っ逆様に地面に激突すると同時、崖から飛び降りその腹に着地した人影が、逆手に持ったベースをヤマアラシに突き立て、その弦を鋭く爪弾いた。
『音撃斬!雷電斬震!』
その人影は己の内の熱さを吐き出すように吼えると、怒濤の奏演を開始した。
弦を掻き回す爪の下から放たれる、さながら雷鳴の嵐ような音色が直下のヤマアラシだけでなくその周りまでもを蹂躙する。
遠く川を挟んだ所にいる響鬼にまで強烈なプレッシャーを与えるその音撃は、まさに閃く雷すら斬り震わすような鬼神の咆哮。
『はあっ!』
裂帛の気勢と共に弦を一閃すると、音の余韻も待たずに魔化魍ヤマアラシは爆散した。
魔化魍の爆発跡に着地し、今さらなんでもなさそうな素振りで大股にこちらへ歩いてくるその人影は。
赤銅色の隈取りに一本角を持つ、その鬼は。
『斬鬼さん!』
響鬼の呼びかけに応え、顔のみ変身を解除したその男は、先ほど盛大に執り行われていた葬儀の主役とされていた音撃道名誉師範・斬鬼その人であった。

ある夜のこと。
斬鬼流音撃道場の和室の中央に、三人の男がいた。
いつも通り黒い武道着姿の斬鬼名誉師範と、やはりいつも通り派手な羽織袴の威吹鬼名誉師範。そして、突如呼び出されてやって来た、紺の武道着に着替えた響鬼こと明日夢。
「……あの、お話って、なんでしょう?」
二人の名誉師範を前に、正座してカチコチに控えた姿勢で問う。
正面の斬鬼は普段と同じ厳めしい顔であぐらで座り、左に正座する威吹鬼は腕組みして瞑黙していた。
やがて斬鬼が両の拳を突いて尻を滑らせ僅かに進み出ると、両膝をぱんと叩いてから口を開いた。
「安西ぃ!いや、「響鬼」ぃ!」
「は、はい!?」
いきなり吼えるように自らの名を呼ばれ、明日夢は目を白黒させた。
なにしろ、斬鬼は明日夢の「響鬼」襲名を認めていない節があった。
襲名の時点で他流であった斬鬼に、認めをどうこう言われる筋合いはないのだが、斬鬼はやけにこだわっていた。
だからこそこれまで明日夢のことを本名で呼び続けていた斬鬼がなぜ突然明日夢を鬼名で呼び直したのか。
「いいか響鬼ぃ!これから俺が、お前に対し同輩のように意見を求めるのはぁ!お前に受け継がれたあの響鬼の馬鹿者の魂に敬意を表してのことだ!」
何かを堪えるようなしかめっ面で吐き出すように宣う斬鬼。
威吹鬼は相変わらず黙したまま目を閉じている。
「そこのところを肝に命じておけ!」
「……は、はあ」
「め い じ て お け!」
「は、はいっ!?」
斬鬼に念を押され思わず背筋を伸ばす明日夢。
「よォし! まずは足を崩せぇぃ!」
「え!? いやでも」
「いいから崩せ!「響鬼」は俺の前でそんな畏まったりはせんわぁ!」
「は、はいっ!?」
ああもう訳分からんなどと思いつつ慌ててあぐらに座り直す明日夢。本来ならそんな無礼はあってはならないのだ。
「それから顔が固い!「響鬼」はもっと間抜け面だ馬鹿者ぉ!それから」
「誰が間抜け面ですかっ!?」
「まあまあ斬鬼さん。対等に話したいっていう主旨からだんだん外れてますから。響鬼君は「響鬼」さんとは、違いますからね。」
そこでようやく威吹鬼が斬鬼を窘めた。
「それに、響鬼君もあなたにツッコミを入れるところまで譲歩したんですから、本題に入りましょう?」
「あ……」
威吹鬼に言われ、明日夢は反射的に飛ばした自分の反論に気付き慌てて畏まった。
音撃道は本来、元・斬鬼流のような強力な縦社会なのだ。
「も、申し訳ありませんっ!」
「……ふん、構わんわ。「響鬼」のツッコミは、もっと鋭かった。」
窘められて僅かに斜めを向いた斬鬼が、思わしげに呟いた。
あれほど苛烈な気を発散していた斬鬼がまるで消沈したような表情を浮かべたのを見て、明日夢は斬鬼の意図を察した。
「……はい。師匠に見合う自分になるように心掛けます。」
「……ふん。」
「ええ。それでいいです。それと、それくらいのしゃべり方で。」
そっぽを向いた斬鬼に代わって威吹鬼が応えた。
「力が僕たちと同等、という意味ではなくて、問うているのはその心意気です。 では。ほら、斬鬼さん。」
威吹鬼に促され、斬鬼はややあってから明日夢に向き直ると、居住まいを正した。
「では響鬼。これから話すことは、極秘事項だ。絶対に他には漏らすなよ。」
「はい。」
「……よし。 おい、入ってこい」
明日夢の応えを聞いた斬鬼が奥の襖に向かって声をかけると、その襖を滑らせ、黒い武道着の男が入ってきた。
「……ぇえええええええええっ!?」
その、入ってきた男の顔を見て明日夢は驚愕に絶叫してひっくり返った。
その男は、斬鬼だった。
そこに座する斬鬼と、後ろから入ってきた斬鬼。
二人の斬鬼が、そこに並んでいた。
「あぁああああああ……」
顔中の穴と言う穴を開放して意味のない音を漏らす明日夢。
それはもう、見た瞬間「双子」とか「そっくりさん」とかいった概念を放棄するほどの酷似ぶり。もはや「コピー」の領域であるそれを本能で察した明日夢は、だからこれほど取り乱している。
あとから入ってきた斬鬼が座していた斬鬼の隣に座り込んだことで、もうなおさらどちらがどちらか分からなくなってしまった。
「ふん。修行が足らんわ。馬鹿者。」
「《人払い》と《静穏》の術が張ってありますから、もうちょっと叫んでも大丈夫ですよ?」
むすっとした斬鬼と、イタズラっぽい笑みを浮かべて見下ろす威吹鬼に、立ち直れない明日夢には返す言葉もない。
「俺は、ワームだ。」
明日夢の回復を待たずに「後から来た斬鬼」が、本物の斬鬼と全く同じ口調で告げた。
「「ワーム」とは、宇宙の深淵の彼方からやって来た、地球の外の生命体だ。」
挙げ句「宇宙人」ときた。
もう聞くことしかできない明日夢に語られたことは。
曰く、「ワーム」は宇宙からやって来た。「ワーム」には現住生物に擬態して成りすまし、オリジナルを殺して立場を入れ替える習性がある。
「……じゃ、じゃあ、なんで、斬鬼名誉師範は、あの……」
「その「成りすまし」には個体差がある。」
ならばなぜこの偽斬鬼と斬鬼が共に並んで座っていられるのか。
「ワーム」は現住生物に擬態する際、その記憶をも写し取る。その後の生活に溶け込むために。
その複写深度によっては「ワーム」がその記憶の影響を受けることがあるのだ。
基本的には「ワーム」としての本能を保ったまま擬態して潜伏するものだが、稀に「ワーム」の本能が強過ぎ人としての理性を持たないままの者もいる。
そして、それとは反対に人の理性を色濃く写し取ってしまい、完全にその者に成りきってしまう者も。
すなわち、この偽斬鬼は本物の強烈過ぎる個性に逆に完全に乗っ取られてしまったのだ。
正義に目覚めた「ワーム」の誕生である。
「「ワーム」は危険な存在だ。今の内に殲滅する必要がある。」
「だが、その前に有効な対策を立てねばならん。「ワーム」には、俺たちの知らない脅威がある。」
同じ顔に厳かに告げられ、頭の整理を後回しにした明日夢はとりあえずうなずいた。
続いて威吹鬼が口を開いた。
「とはいえ、事を皆に話すわけにもいきません。我々に対処できない脅威があると知れれば士気にも関わりますし、対外的には音撃道の沽券にも関わります。」
「だから、俺たちだけでやらなくてはならない。響鬼。協力しろ。」

「……と、言うワケでな。」
透への話を、斬鬼はそう締め括った。
河原に張った斬鬼のテントの前で、武道着に着替えた斬鬼と、前に立つ透と変身状態の響鬼の三人は事情の説明を行っていた。
「意図せずワームとばったり出くわしたとはいえ、その特性を有効活用するためにも擬態された俺が先陣を切らなければならん。そして事が済んだ後の情報隠蔽のためには最悪の場合、俺は死んでなくてはならない。……もちろん丸く収まれば、ひょっこり生き返る目もなくはないんだが。」
頭を掻きながらぼやくように言う斬鬼。
「「ザ斬鬼」の言っていたワームの巣に行ってみたんだが、ちょうど逃げ出した所だった。それでプランCに変えようとしたんだが、その戦闘でディスクアニマルを全部破壊されてしまってな。」
『「ざざんき」というのは、斬鬼名誉師範が考えた偽物の名前です。』
透に、響鬼が補足説明をする。
「連絡しようとしたんだが、それでできなかった。だから響鬼、今すぐ威吹鬼とザ斬鬼にディスクアニマルを送れ。」
『分かりました。』
「待て。」
斬鬼の指示に従い響鬼が音叉とディスクを取り出したところで透がそれを止めた。
『なんですか?』
「それに、俺の情報も入れろ。瞳子宛だ。」

「……と言うワケで、このディスクにあなた宛の情報があります。」
「……はあ。」
しゃがんでにっこりとディスクを突き出す威吹鬼に、尻餅をついたままの瞳子はぼんやりと返事をした。
結局は瞳子の勘違いだったことに安心するやら、斬鬼が生きていてほっとするやら、驚くやらで瞳子は完全に飽和していた。
轟鬼と天鬼はまだこちらの遣り取りに気付いていない。
「あの男性の方が響鬼君の所に現れて、あのカードを出した所をたまたま見ていてね。彼、門矢さんの知り合いでしょ?彼と瞳子くんが知り合いだと分かった時から、ご助力願おうと思ってはいたんだ。だけど彼は響鬼君とさっさと行動を起こしてくれたようだし、繋がりのありそうな瞳子くんもこちらで確保しておかなければなと思って、さっき呼んだんだ。」
小声で説明を続ける威吹鬼は、なおもディスクを差し出してくる。
「ちなみにワームの擬態は複写元の生態も完全に再現するんだそうだよ。心臓の鼓動も血流も擬態のうちらしくて、つまりあそこで寝ているザ斬鬼さんは、ガチで「死んだフリ」をしているだけなのさ。」
言って、器用にウィンクして見せる威吹鬼に、瞳子は開いた口が塞がらなかった。
「さ。悪いけど、急いで。」
「……あ、はい」
とはいえ、促されてどうにか復帰した意識でディスクを受け取り、自分の練習用の音笛を取り出しディスクドライバに取り付けてディスクを弾く。
きゅるきゅると回転するディスクの情報を苦労して聞き取った瞳子の困惑に揺れていた瞳が、落ち着き輝きを取り戻してくる。
やがてディスクを取り外した瞳子は、威吹鬼に向き直ってはっきりと告げた。
「私も行きます。一緒に連れてって下さい。」
「いいでしょう。行きますよ。」
瞳子の言葉を聞き入れ、威吹鬼は音笛を口元にあて、そっと細く長く息を吹き込んだ。
だが、無音。
瞳子の耳には聞こえないが、人の可聴範囲外の音を出しているのだとすぐに気付いた。
すなわち、人に聴かれない合図を出す目的はと言えば。
「うわああ!? ざ、斬鬼さんの死体が消えたっすー!?」
あちらの方で、轟鬼が妙に状況にはまった驚き方をしているのが聞こえた。

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テーマ:仮面ライダー - ジャンル:サブカル

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