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ルィスフガーデン

鏡よ鏡。もう少し手加減しておくれ。自分の美しさで目が眩んでまともに鏡も見られない。

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track.27 カブトの世界

「はいらっしゃい!」
天堂屋の玄関を開き、瞳子がすたすたと入ってきた。
「……あら?どうしました?忘れ物ですか?」
天堂屋の看板娘・天堂 真優が、その常連客の姿を認め、怪訝な顔で尋ねた。
なぜなら、彼女はついさっき、初めて連れてくる男の人とおでんを注文して出ていったばかりだったから。
「ん?いやぁ、忘れ物じゃなくってさあ。用があるのは、」
言いながら店の奥まで歩いてきた瞳子は、いきなり真優の胸倉を掴み上げた。
「んうっ!?」
「あんたなんだよね。」
「真優!?」
突然の暴挙に他の客は呆然となり、鍋の前にいた老婆が慌てて側に駆け寄った。
「なんだいあんた!? 手を離しな!」
真優を掴む瞳子の手に掴みかかり引き剥がそうとするが、瞳子はうるさそうに老婆を振り払ってしまう。
「おばあちゃん!?」
「さ。一緒に来てもらおっか。」
転倒した老婆を一瞥もせずにあっけらかんと言う瞳子に真優は戦慄した。
その時、玄関を粉々に打ち砕き、何者かが店に飛び込んできた。
店内の全員が反射的にそちらを向くと、そこには一人の人影が、男を床に投げ捨てたところだった。
「各務さんっ!?」
真優が、床に投げ出された男の名を呼ぶ。
苦しげに呻く各務は、未だ朦朧としており状況を正しく把握していないようだ。
そして、各務を連れて飛び込んできたもう一人の人影は。
瞳子だった。
「……え?」
「あれ?」
真優は唖然とした。他の客も。
そして瞳子も。
真優を掴み上げる瞳子と、破砕した玄関に立つ瞳子。
瞳子が、二人いる。
それも、服装の他身に付けているものも全く同じ。
同一の記号を身に付けた良く似た二人の人物という異常に、店内の人間は皆 凍り付いていた。
「なんであたしがこんな所にいるわけ?」
「それ、こっちの台詞なんだけど。あんた何?」
向き合った瞳子が口々に言う。全く同じ口調で。
「ちょっと!? どうしたの!?」
そこに、二人目の背後からさらに三人目の瞳子が現れたことで、真優と一同の混乱は極大に達する。

瞳子を先頭に天堂屋ののれんをくぐった透と和馬が見たものは、荒れた店内と仰天する客たち、そして床に倒れる各務と三人の瞳子だった。
「ほう。これは、ワームだな。お嬢さんに二匹も擬態するとは。」
「いや、それだけではない。」
マイペースに驚く和馬に透が訂正を告げる。
「こいつら、イマジンでもあるな。」
「へ?」
瞳子が、本物の瞳子が素っ頓狂な声をあげると、店内にいる二人の瞳子が姿をぼやかせ、その身を方やサソリに、方やハチに似た異形に変貌すると、続けてさらに両者とも同じ、己が目を覆い嘆き悲しむかのような面相の緑の異形へと変移した。
「ひっ!?」
「ぎゃあああ!?」
瞳子と真優、そして客たちの悲鳴が重なる。
「……ワームとイマジンの、デュアルビーイングか。」
「なに!?」
透の言葉に、和馬も息を飲んだ。
「……ぅう……」
「、各務さん!」
その時、各務がようやく悶絶から回復し、辺りを認識した。
「ぅ……あれ……真優……ちゃん……」
「各務さん!?」
呼び合う真優と各務。
だが、それを遮るように瞳子の姿に戻ったデュアルビーイングがそれぞれ宣告した。
「願いは叶えた。」
「契約、完了だ。」
二体のデュアルビーイングが口を揃えると、あろうことか真優の身体が、倒れる各務の身体が、中央から断裂し唐竹割りになってその身を広げたのだ。
だがその断面からは血も内蔵もこぼれ出ず、代わりにそこには虹色にゆらめく深淵が広がっているのみであった。
「ゃあああああ!?」
「ひいいいっ!?」
その惨状を目撃した瞳子と客たちの悲鳴が唱和した。
それと同時に他の客たちは先を争うように透と和馬の脇を抜け店を飛び出していった。
二体のデュアルビーイングの瞳子は満足したように両手を揉み合わせると、それぞれ真優の身体の断面へ、各務の身体の断面へと飛び込んでゆく。
両者共に近い質量にも関わらず迅速に体内へと吸い込まれてゆくと、やがて二人の割れた身体は閉塞し、元の姿に戻った。
「…………」
「ぅう……」
真優はその場に崩れ落ち、各務はまた頭を落とした。
「各務!? 真優ちゃん!?」
瞳子が叫んで店内に飛び込んだ。
各務の肩を揺すり、続いて老婆が抱きしめる真優の元へ駆け寄って肩を揺さぶる。
「ねえ!? しっかりして!? ねえ!?」
「今のが、契約履行と、時間跳躍のゲートか。」
「そうだ。」
和馬に問いに応え、透は各務に歩み寄った。
「新。イマジンに何を願った?」
「……なんの、ことだよ……」
「瞳子の偽物に、何を吹き込まれた?」
各務は苦しげに呻きながら、やがて言いにくそうに告げた。
「瞳子ちゃん、が、真優ちゃんと、仲良く、させて、くれる、って……」
それを聞いた透が、真優とその側にいる曰く言い難い表情の瞳子に目を遣る。
瞳子が振り向き、真優に問いかけた。
「真優ちゃん!? いったい何があったの!?」
「……瞳子さん、が……」
焦点の定まらぬ様子で、真優がやがて混乱のまま呟いた。
「お兄ちゃんに、会わせて、くれる、って……」
「え!? どういうこと!? ……透!?」
「イマジンは、願いを曲解してでも完遂する。」
こちらを振り向いた瞳子と隣の和馬に聞かせるように言う透。
「契約者を無理矢理にでも納得させてしまえば、イマジンは精神を支配できる。奴らは手っ取り早い手口を好む。各務は彼女を望み、あの娘は「兄」を望みながら、各務の姿を見て心の奥では納得してしまった。それでイマジンは契約完了としたのだ。」
透の言葉に、なぜか傷ついたように沈鬱に表情を沈める各務と瞳子、真優。
言いながら構わずに立ち上がった透は、二枚のカードを抜き放ち、一枚を各務の頭にかざした。
そのカードはディレイドのライドカードとも、かつて使用した龍騎のアドベントカードとも異なるカードで、枠線のデザインはあるものの、肝心の枠内の意匠が空欄となっている。
だが、各務の頭にかざすうち、やがてカードに先ほどのサソリ型イマジンの姿と日付が滲み出てきた。
「ふむ。」
呟いて透は、今度は呆然と座り込む真優に近寄ると、同じくブランクのカードを突き付けた。
やがて同様にハチ型イマジンの姿と日付が浮かび上がってきた。
その二枚のカードを並べて見やり、透は再び呻いた。
「……ふむ。同じ日付だな。 おまえたち、この日付に覚えはあるか?」
透がカードをかざしながら告げた日付に、各務と真優はそろって身を固くした。
「え……?」
その様子を見て一人、置いてきぼりを食ったような顔で呆然とする瞳子。

「こいつはワームだぞ!今さら帰る場所などない!」
「違うなあ。」
ゼクトの地下施設で、眼帯を巻いた弟切 想の嘲笑を門矢 士が遮った。
「なに?」
「この世に一カ所だけ、例え世界の全てを敵に回しても、家族の帰りを待っている場所がある。……そしてこの世に一人だけ、例え世界の全てを敵に回しても、家族の為に戦う男がいる。」
枷に拘束された真優が、側にうずくまる天堂 総司が士を見上げた。
「下らん! 身を寄せ合うのは弱い者同士だ!」
「この男は!誰にも声が届かない世界で、孤独に耐えながらみんなを守ってきた。誰より強い男だ! 同じ顔をしているが、お前はこの男の足下にも及ばない……虫ケラだ。」
「黙れぇ!」
叫び、弟切 想は腕を振りかざして奥の機械に歩み寄った。
「もはやクロックアップは無力化された! この世界は、俺の物だ!ハァッハッハッハッハァ!」
哄笑を上げ、弟切 想はその姿を揺らめかせ、アブラムシの生態相を持つ異形、フィロキセラワームの本性を現した。
だが、士はあくまでも静かに告げる。
「……どうかな。俺は全てを破壊する。」
『貴様!いったい何者だ!?』
とうとうフィロキセラワームが士を指して絶叫した。
皮肉げな笑みの中に、その射抜くような瞳の奥に青白い怒りをたぎらせて士は宣言する。
「通りすがりの仮面ライダーだ。……覚えておけ」
『ーーーーーッ!』
フィロキセラワームの咆哮と同時、配下のワーム・サナギ体が士に襲いかかった。
士がワーム共を捌いている間に、天堂 総司が真優に駆け寄りその拘束を解きにかかる。
「……なんでわたしを守ってくれるの……? だって、わたしは……!?」
「お前は俺の妹だ。そして俺は?」
枷を外した総司は、いたずらめいた笑みを浮かべ、真優に問う。
「…………お兄ちゃん。」
その答えに満足したように、にっこりと微笑む総司に、つられて微笑む真優。
「大切な真実はそれだけだ。 これからもお前を守る。」
「……うん。」
その時、ワームを一人で抑えている騒動の音が変化したのに総司は気付いた。士が危ないかもしれない。
「よし、あっち行ってろ」
総司に促され、真優は戦いの邪魔にならないようこの地下室の奥へ退避した。
「……ぅう!?」
その時、自分の内から迫る違和感に呻き、真優はその場に倒れ込んだ。
辺りに砂を撒き散らして。
そしてその砂が自ら寄り集まり、やがてイメージモチーフにしてはやけにリアルなワスプイマジンとなると、その場から走り去っていった。

ほぼ同時刻。光写真館の奥の部屋のベッドで介抱されていた各務の身体からも砂が撒き散らされ、それはやはりやけにリアルな意匠のスコーピオンイマジンの姿となると、そこから飛び出していった。

『はあーっはっはっはあ!壊し放題だぜえええ!』
『おりゃああ!ブッ壊れんかい!』
街中に現れた二体の、イマジンとワームのデュアルビーイングは己の内のエネルギーを撒き散らし、破壊の限りを尽くしていた。
ワスプイマジン、スコーピオンイマジン共に身体から生えた針をミサイルのように射出して街を、ビルを破壊している。
『はあーっはっはっはっはあ!んげ!?』
そこに突然、走り込んできた黄色いバイクが後ろからワスプイマジンを跳ね飛ばした。
『なんだあ!? まさか、電王!?』
『んなまさかだろ!? この世界にいるわきゃねえ!?』
その異常に気付いたスコーピオンイマジンが振り向いたそこにいたのは、「時の列車」でも電王でもない、ただの黄色いバイクにまたがった、先ほどの狭い店に現れた男と擬態元の女であった。

「……ふむ。時空が乱れているな。これでは加速空間への干渉ができない。」
バイクにまたがった透が、ヘルメットを取りながら宙を見上げて呟いた。
今、ここを中心とする広範囲にクロックアップを阻害する力場が展開されている。
それはライダーシステムの加速機能にのみ干渉するもの。この領域ではゼクトのマスクドライダーは加速できなくなるが、生体器官の働きによって加速するワームには全くの無害。
人間側のアドバンテージが奪われた。
『……てめぇ。ただの人間がなんでここまで追っかけて来れんだよ!?』
『構うもんか!今すぐブッ潰してやんよ!過去で死んで消えなぶげ!?』
物も言わずに投げつけられた透のヘルメットを顔面に喰らい悶絶するスコーピオンイマジン。
その隙にカードをディレイドライバーに挿し入れ抜刀の動作でスライドカバーを閉塞した。
「変身。」
《カメンライドゥ・ディ・ディレイド!》
幾重ものグレーのヴィジョンが殺到し、彼方より飛来した無数のライドピラーがイマジンたちを跳ね飛ばして頭部に差し込まれ、ボディスーツの各部をイエローに変じて変身が完了した。
『瞳子。スクエアフォームだ。』
「……」
天堂屋の前から半ば引っ張り込まれるようにバイクに乗せられてきた瞳子は、さっきからずっと黙ってうつむいていたのだが、やがてゆっくりと顔を上げるとようやく応えた。
「……うん。スクエア・フォーム。」
呟くと同時に瞳子の身体は黄色の光に包まれ、相乗りで掴まるために透の腹に廻していた組んだ両手を中心に体積を縮めると、やがて無骨な形状のディレイドベルトがシャープな形状へと変移した。
続いて装甲各部がスライド変形し、輝くフェイズシフトパネルを露出して「ディレイド・スクエアフォーム」への移行を完了した。
『な、なんだぁ!? ナニモンだてめえ!?』
『と、「時の列車」もナシに!?』
『お前たちは歴史線の過去へやって来たつもりだろうが、厳密にはそうでもない。』
言いながら、ディレイドはまたがっていたバイクから脚を高く上げて降り立った。
『お前たちイマジンが過去へ跳ぶ度、その瞬間 世界は「イマジンがいなかった正史」と「イマジンが介入した新たな可能性」の二つに分離する。』
すたすたと歩きながら、左手でベルトバックルの掌のようなフレームを引き、バックルを立ち上げる。
『それはただの可能性。ここはまだ仮想領域なのだ。お前たちが世界を破壊しきるまでこの世界での変化は未来に適用されるが、それまでにお前たちを排除すれば、この「新たな可能性」の世界自体が消去され「正史」のみが残り、未来に現れた影響は「なかった事」になり消滅する。』
そして一枚のカードを抜き出して、なおも続ける。
『俺は『ワールドスライダー』だ。多元宇宙だろうが鏡の中だろうが渡れる俺に、たかだか過去の仮想領域へ渡れぬ道理はない。 だが、この世界の仮面ライダーに対処できぬ脅威。処理させてもらう。』
言い切り、透はそのカードをバックルのスリットに投げ入れバックルを振り払い倒した。
《カメンライドゥ・デ・デンオウ!》
殺到した光の粒子に包まれ、ディレイドの姿は正中線にレールを敷いた扁平な黒のボディスーツに変化する。
その状態でディレイドは、ディレイドライバーを腰のベルトバックルの前にかざすと、これまでとは異なる認証音が響いた。
《ソード・フォーム。》
その声に続いて周囲にオーラアーマーが出現し、構成が完了する端から次々と装着されていった。
そして後頭部から果物の桃のようなパーツが頭頂を越えてレールを辿って巡ってくると、顔面の位置で展開変形し、巨大なセンサーとなって張り付いた。
これが「時の列車」が擁する時間線防衛システム、仮面ライダー 電王。
『げーーっ!? やっぱ電王!?』
『イマジンにはフリーエネルギーによる属性攻撃が一番効くからな。』
続いて抜き出したカードを、今度はディレイドライバーのスリットに挿し入れた。
《デュアルカメンライドゥ・ファ・ファイズ!》
カレイドブレイドからの指令に従い、その身をドット柄のノイズに包み変化してゆくディレイドベルト。
やがてそれは「仮面ライダー ファイズ」のベルトに変移し、「仮面ライダー ファイズのベルトを装着した仮面ライダー 電王」のスクエアフォームとなった。
さらにもう一枚カードを挿れる。
《フォームライドゥ・ファイズ・アクセル!》
その瞬間、電王ソードフォームの胸郭が展開した。
それは本来は電王の別のフォームの為の形状なのだが、変化は構わず進行し、マスク、アーマー、そして腿のラインの赤が全てシルバーに変色し、シルバーだった部位が逆に赤く染まった。
『へっ。形が変わったから何だってんだ!』
『気付いたら死んでろよ!』
叫んだイマジン達が加速した。ワームがイマジンを擬態して出来たのがこのデュアルビーイング。クロックアップ能力も健在だった。
だが同時にディレイドも左手首に出現したリストウォッチ型ツールのボタンを押し込んだ。
《スタートアップ。》
同様に加速を得るディレイド。
カブトたちマスクドライダーシステムの加速と違い、タキオン粒子に因らないファイズアクセルは加速空間に干渉するのではなく、『自身の時間を加速する』。
ゆえに、現在この一帯に展開されているクロックアップジャマーはファイズアクセルを阻害しない。
『うりゃあああああ!』
周囲の雑音が消え、デュアルビーイングたちの蛮声のみが響く。
だが、やはりクロックアップの方がファイズアクセルの超加速モードよりも僅かに速い。
途端に数度の打撃を喰らい、キリキリ舞いするディレイド。
だがその速度差はディレイドも既に承知していた。
ディレイドは最小限の動作でカレイドブレイドを振るい、デュアルビーイングに当てることだけを最優先として、動きの先を読み剣を操作していた。
すれ違いざまに剣先に触れられたワスプイマジンは、激しいスパークを迸らせて退け反った。
『んがっ!?』
加速速度の違いのせいで、それほど強い打撃には見えなかった。
だが、今のカレイドブレイドが纏う「フリーエネルギー」とは時間流の制約を受けないエネルギー。その破壊力はいかなる時の流れだろうとあまねく発揮されるのだ。
『野郎!? そんなトロい加速で!?』
スコーピオンイマジンが反対側から襲いかかってくるのに合わせ、ディレイドは引き抜いたカードをディレイドライバーに挿し入れた。
《アタックライドゥ・オレサンジョウ!》
『俺……』
襲いかかるスコーピオンイマジンに向け、半身に構えて親指を自身の顔に向けるディレイド。
『喰らえオラア!』
『……参上。』
呟くなり両腕を丸めて身を沈めスコーピオンイマジンの針剣の斬撃をかわし、大見得のポーズで振り抜いたカレイドブレイドがすれ違いかけたデュアルビーイングの脇腹を抉った。
『っがぁあああ!?』
脇腹を押さえて悶絶しているうちに、ディレイドはさらにカードを挿し入れていた。
《アタックライドゥ・ボクニツラレテミル!》
『お前、』
指さしのポーズで、再び迫るスコーピオンイマジンに正対し、僅かに半身を入れ替える動作でイマジンの突撃をいなして背後を取った。
『僕に釣られてみる。』
言い終わると同時にカレイドブレイドを振り下ろす。
背中を撫で斬られたスコーピオンイマジンはそのままもんどり打って転倒してしまった。
『……ねえ透。なんなの?さっきから。台詞と抑揚が全然合ってないし。』
『ああ。』
ベルトからの瞳子の指摘に、透は気のない返事を返した。
ディケイドからの情報ではワースト1・2を争うカードだったんだが、敵の動きさえ先読みできれば、それほど無益でもないかと』
『……ふつーに殴ったほうが早いじゃん。』
『ふむ。俺みたいなことを言う。』
『自覚あんの!?』
《タイム・アウト。》
その時、リストウォッチ型ツールから加速終了の合図が発せられた。
それと同時に周囲の雑音が復活し、ディレイドの装甲が閉じ元の形状と配色に戻る。
『ぐああこんにゃろお!?』
『やりゃあがったな!?』
同様にクロックアップを解除したデュアルビーイング達が怨嗟を吐いた。
『次でおしまいにしてやらあ!』
『む。まずいな』
『え!? 何が!?』
透の珍しい悔恨のような言葉に驚いた瞳子が聞き返した。
『ファイズアクセルは、連続施行には若干のタイムラグが必要だ。だが、ワームは』
次の瞬間。
ディレイドは見えない速度の連続攻撃に激しく宙を舞った。

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テーマ:仮面ライダー - ジャンル:サブカル

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